カーエアコンの心臓部に位置するコンプレッサーは、安心・安全・快適なカーライフには必要不可欠な部品であり、当社はその中でも重要機能部品に分類される製品の製造に携わっています。
お客様に満足いただける品質の作り込みはもとより、小型化・軽量化といった将来的な市場ニーズ変化にも 東久の塑性加工技術(アルミ鍛造・精密プレス技術)が活用されています。
カーエアコン部品
国内で1年間に生産されるアルミ鍛造部品の総生産量は約46,000トン。そのうち当社の生産量は約12,000トンで国内トップシェアを誇っています。(H29年実績)
それだけ多くの材料を使うものの責務として、徹底的な無駄の削減により地球規模の環境保全に貢献できるよう生産ラインの合理化やアルミ素材の有効活用など、技術開発の歩みを止めること なく日々チャレンジしています。
快適なカーライフを支える東久の技術
材料を加熱し変形抵抗を小さくすることで、複雑形状の鍛造が可能になります。
大型プレス機を用いた鍛造は、迫力がある中にもデータで裏付けされた細かい技術とこだわりが詰まっています。
熱間鍛造に比べ、環境に配慮した省資源・省エネルギーで高精度加工が行える冷間鍛造の特長を最大限に利用し、従来は困難とされてきた難成形素材の鍛造を行っています。
当社では高精度加工に加え、高効率生産にも力を注ぐことで、他社に引けを取らない工程設計を行っています。
お客様から頂いた図面を基に3Dモデル化とCAE解析を行い、最適な工法や型構造・材質等の選定を行います。
CAE解析を用いることで、従来の”勘・コツ・経験”をデータ化し確かな技術力の蓄積を日々行っています。
「金型より良い製品は出来ない!」の合言葉のもとに24時間温度管理された環境下で作り出された高精度金型は当社製品の品質維持に大きな貢献をしています。
カーエアコン部品
当社製品はブランキング(抜く)とクラッシュ(潰し)の複合加工となっており、円滑な抜き面と複雑な形状を共有させています。
これらの技術はバルブプレートに求められる様々な機能要件を満足し、尚且つリーズナブルな製品提供を可能にしています。
近年カーエアコン用コンプレッサーは市場ニーズへの対応や環境に配慮した省エネ・小型化への対応により部品も多様化されてきています。当社はその流れに柔軟に対応するためにも、限られたスペースの有効活用にも注力しています。
加工分野での量産部品はアルミ加工と鉄加工があり、それぞれ精密なミクロンオーダーでの加工を必要とする製品である為、高品質且つ高効率な工程設計と、スペースを最大限に活用したラインレイアウトを両立しています。
また、鍛造部門と連携することでネットシェイプ形状でのご提案も可能です。